10月26日、出雲・雲南地域広域連携生態系ネットワーク推進協議会主催の「田んぼで生きもの探し」を開催し、市内から親子7組、18人の参加がありました。
会場は、同協議会が指定する大東町飯田のモデル集落内にある休耕田とビオトープ。「コウノトリの会 春殖」に管理をしていただいています。普段から地域の保育園の園児たちが訪れるような、生き物を観察するのに絶好のポイントです。また、講師は島根大学非常勤講師の佐藤仁志さんです。
(ビオトープ)
早速、コウノトリは冬場にどんな餌を食べているのか調べていくことにしました。
まず、休耕田でバッタを捕まえました。「コバネイナゴ」や「オンブバッタ」などたくさんみつけました。ほんの5分ほどでみんなが7~8匹ずつ捕まえていましたよ。
(イナゴを捕まえたよ)
続いて、ビオトープ内に掘られた水路にタモを入れ、土ごとすくい上げて中に住んでいる生き物を探しました。タモですくい上げた泥の中には、たくさんの生き物がいました。きれいな水を張ったにバケツに生き物を移していきました。子供だけでなく、親も一緒になって楽しそうに水の中を探っておられました。
(ひとすくいでたくさんの生き物が入ったよ)
最後は、捕まえた生き物を種類ごとに分けて、生き物の名前や生態を教えてもらったり、生き物クイズをしたりしました。この時期に水の中にいるのはめずらしい「アカガエル」をみつけた子もいましたよ。
(生き物を種類ごとに仕分け)
「今回、生き物探しをした休耕田やビオトープのような、生き物が冬でも暮らしていける場所は地域にまだまだ少ないが、冬場でも田んぼに水を張っておいたり、「よけじ」(「よけいで」・「江」ともいう)を作ったりすることで、生き物が過ごしていける環境をどんどん広げていってほしい。コウノトリが来てくれるこの環境を維持していかなければならない。」と講師の佐藤さんが参加者に解説されました。
(みんなで生き物観察)
観察が終わると、この日捕まえた生き物たちを、元いたビオトープに返しました。
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